KOTET'S PERSONAL BLOG

#dlang マイナス時間で完了するfizzbuzz

Created: , Last modified:
#dlang #tech #advent_calendar

これは1年以上前の記事です

ここに書かれている情報、見解は現在のものとは異なっている場合があります。

D言語なら、この程度の処理はマイナス時間で完了する。 コンパイル時にメッセージまで出力し、プログラムが開始する前に全てを終わらせられるのだ。 - outland_karasuのコメント / はてなブックマーク

前回からdmdのバージョンが上がり、 static foreachも入ったのでD言語 Advent Calendar 2017 5日目の記事としてもう一度fizzbuzzを書いてみる。

しかし自分は記憶力がないのでそもそもfizzbuzzとは何かを忘れている。 ここであらためてfizzbuzzを説明しよう。

1から100までの数をプリントするプログラムを書け。 ただし3の倍数のときは数の代わりに「Fizz」と、5の倍数のときは「Buzz」とプリントし、3と5両方の倍数の場合には「FizzBuzz」とプリントすること。1

というわけでstatic foreachを使ってFizzBuzzを書いた。 解説するところがほぼ無いほど見た目だけは普通のFizzBuzzになった。

std.conv.toを使っている。 mixin templateのなかでimportするとfizzbuzzの外にも適用されてしまうのでは?と思っていたが別にそんなこともないようだ。 コンパイルオプション-mainによって手書きしなければならない関数はゼロになった。

/// fizzbuzz.d

mixin template fizzbuzz(long N) if (0 < N)
{
    import std.conv : to;
    static foreach (i; 1 .. N + 1)
    {
        static if (i % (3 * 5) == 0)
        {
            pragma(msg, "FizzBuzz");
        }
        else static if (i % 3 == 0)
        {
            pragma(msg, "Fizz");
        }
        else static if (i % 5 == 0)
        {
            pragma(msg, "Buzz");
        }
        else
        {
            pragma(msg, i.to!string);
        }

    }
}

mixin fizzbuzz!(100);

コンパイルするとFizzBuzzの結果が表示される。 なおコンパイルによる成果物を実行してもなにも表示されない。 「FizzBuzzを実行する」と心のなかで思ったなら、その時すでにFizzBuzzは終わっているのだ。

$ dmd fizzbuzz.d -main
1
2
Fizz
4
Buzz
Fizz
7
8
Fizz
Buzz
11
Fizz
13
14
FizzBuzz
16
17
Fizz
19
Buzz
Fizz
22
23
Fizz
Buzz
26
Fizz
28
29
FizzBuzz
31
32
Fizz
34
Buzz
Fizz
37
38
Fizz
Buzz
41
Fizz
43
44
FizzBuzz
46
47
Fizz
49
Buzz
Fizz
52
53
Fizz
Buzz
56
Fizz
58
59
FizzBuzz
61
62
Fizz
64
Buzz
Fizz
67
68
Fizz
Buzz
71
Fizz
73
74
FizzBuzz
76
77
Fizz
79
Buzz
Fizz
82
83
Fizz
Buzz
86
Fizz
88
89
FizzBuzz
91
92
Fizz
94
Buzz
Fizz
97
98
Fizz
Buzz