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#dlang D言語財団の新規ファンディングキャンペーン【翻訳】

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#dlang #tech #translation #d_blog #advent_calendar

これは1年以上前の記事です

ここに書かれている情報、見解は現在のものとは異なっている場合があります。

はじめに

これは D言語 Advent Calendar 2018 25日目の寄付と翻訳記事です。

寄付

少額ながら今回の記事で取り上げられているキャンペーンに寄付をしました。

翻訳

The New Fundraising Campaign – The D Blog許可を得て 翻訳しました。

誤訳等あれば気軽に Pull requestを投げてください


2011年1月23日、WalterはDのコアプロジェクトをGitHubに移すとアナウンスしました。 このスレッドではGitの使用について折り合いをつけようとする人々が見られておもしろいです。 当時Gitは若く、まだソース管理の市場を支配してはいませんでした。

その後のコントリビューションの増加のため、 GitHubへの移行は大成功だったとWalterとAndreiは言及しています。 だいたい順風満帆でしたが、水面下ではしだいに不満が聞かれるようになりました。 プルリクエスト(PR)が無視されるのです。 レビューが詰まっていました。 不平は大きくなっていきます。 コミュニケーションに大きな遅延が発生していました。 PRはいらついたコントリビューターによって閉じられ、 その後のコントリビュートのモチベーションは下がっていきます。

執筆時点でオープンのままDMDのキューに溜まっている最古のPR は2013年6月10日のものです。 読んでみると、コミュニケーションの中断で終わっていることがわかります。 コントリビューターはフィードバックを求め、その後9ヶ月音沙汰がありません。 6ヶ月後にリベースを求めた時には、もうコントリビューターには暇がありませんでした。 1年半経っていますからね。

PRがストールする原因は他にもありますが、最終的には1つに集約されます。 解決に向かって推し進めていく人がいないのです。 コミュニケーションが途切れないよう数日おきにフォローアップする人もいないし、 継続的にすべき行動をする人もいません。 PRの管理をする誰もがDの開発の内外にPRの管理以外の役割と責任を持っており、 定期的なPR管理に費やせる帯域がありません。

進み出て古いPRを復活させようとする人もいました。 いくつかはクローズされたりマージされました。 しかしリストにはとてもチャレンジングだったり、時間のかかるPRもあります。 たとえば、上でリンクしたものなどです。 今年3月のSebastian Wilzbachのコメントによると、 このコードは古いC++のコードベースをもとにしているため復活が難しいとあります。 誰かやろうと思う人はいますか?

私はフォーラムで、近く目的を絞ったファンディングキャンペーンを立ち上げると約束しました。 これは良い第一歩となると思います。

コントリビューションを促進する環境の育成はDを使う全員にとって利益になります。 コントリビューションを管理するために必要なスキルと知識を持ち合わせているDコミュニティの人材は少ないです。 彼らに時間があれば、問題は解決できます。 コミュニティが彼らの一人に報酬を支払うことで、直接的に時間を作ります。

D言語財団はコミュニティ全体に向けて非常勤PR管理者に11月15日から2月14日までの3ヶ月間、 月1000ドルを支払うための資金提供を呼びかけました。 管理者には2月14日以降に一括で給与が支払われます。 その時に進捗を評価して、次の3ヶ月のキャンペーンを行うか決定します。

我々は既に仕事をさせています。 最近Nicholas WilsonはPRキューを探し回り、特に興味を引いたもののマージを試みていました。 彼はDの開発プロセス全体の改善にも興味を示していました。 以上のことと、彼自信もYesと言ってくれたという事実から、彼はこの役目の理想的な候補者でした。

彼には主に2つの目標があります。 アクティブなPRの維持と、休止中のPRの復活です。 時間がある時はオープンなBugzillaのissueも見ます。 反応を返さない人の肩を小突く時、彼の指には財団(とコアチーム全員)の影響力が乗っています。 彼がPRをマージできないとなった時には、行動して欲しい人に連絡します。

下のキャンペーンカードをクリックするとキャンペーンページに飛びます。 目標は2月14日までに3000ドルです。 ゴールを超えた場合、超過分は次の3ヶ月に回されます。 我々が継続をしないと決めた場合、超過分はGeneral Fundに回されます。

キャンペーン期間を超えて継続的に寄付することもできます。 我々がFlipcauseでおこす全てのキャンペーンへの寄付はD言語財団のアカウントに届きます。 言い換えると、1つのキャンペーンに縛られることはありません。 キャンペーンを通じて継続支援を始めたなら、そのキャンペーンの目標を支援し、 なおかつキャンペーンが終了した後は寄付がGeneral Fundに送られます。 毎月または毎四半期の寄付をセットするとき、 PR管理者への給与支払いの支援をし続けたい場合は書いておいてくれれば、 それを将来のPR管理者キャンペーンに使います。

このブログ(訳注:dlang.org/blog)をデスクトップ環境で見ている場合、 サイドバーに追加されたDonate Nowボタンをクリックするとアクティブなすべてのキャンペーンを見ることができます。 もちろん、現在行われている他の寄付も 寄付のページから行うことができて、 dlang.org全体を通してメニューバーからアクセスできます。

最後に、仕事を引き受けてくれたNicholas、それとこれから支援をしてくれる皆さんに感謝します!